平素より当法人の運営に格段のご理解、ご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
  さて、かねてより上総喜望の郷改修及びおむかいさん建設をしておりましたが、この度無事に完成いたしました。これも皆様のご理解とご協力の賜物と感謝しております。増改築工事に携っていただいた関係会社等、すべての方々に改めて感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
  この増改築の計画を始めたのが、今から4年程前の開設20周年を迎えた頃でした。すでにこの時点で身体機能の低下により既存設備では対応が困難となる事例が多くなり課題となっておりました。今後の20年を考えるとやはり建物や設備を改修等が必要と感じました。そこでこの課題を検討するプロジェクトを発足し、具体的に実現に向けて準備を進めていたのが今回の増改築工事の経緯です。
  そんな中、平成25年度に『耐震化に伴う大規模修繕補助事業』という補助金の事業があり、これを県に相談したところ該当するとの事で年度途中ではありましたが改修・増築工事を行う事にしました。年度途中に増改築工事をする事になり、その節は設計士を始めとする関係会社の皆様には無理をお願いし、大変おせわになりました。この9月に竣工となり、新しい暮らしをスタートしております。
  全居室の個室化、各ユ二ットの少人数化にもなり、既存の上総喜望の郷本体とおむかいさんは、利用者特性に合わせた住み分けをする事ができました。また、おむかいさんには課題であった特殊浴室を設けました。この個室化と住み分けをする事により、今まで以上にプライバシーに配慮したゆとりのある生活環境になりました。
   この度の工事では生活介護を利用しているあかねの里の活動場所となっていた、作業棟・クラブハウス等は解体する事とし、新作業棟も新設いたしました。したがって生活介護・施設入所支援共に新しい環境でのスタートなりました。これからも利用者の特性に合わせた個別の支援を提供し、利用者の生涯に寄り添い見守りたいと考えております。
最後に、工事期間中は長期に渡り皆様にご不便をお掛け致しました。皆様のご協力により無事に完成できたと感謝しております。今後とも変わらぬご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。 上総喜望の郷　施設長　中村 敏久